AGAには様々な治療方法があります。日常的に対策をすることのできる育毛シャンプーやマッサージから、育毛剤、内服薬、レーザー治療、植毛まで頭髪の状態や予算に応じて様々な治療を受けることができます。
何も考えずに治療を始めるとあれよあれよと高価な治療法ばかり試して効果が薄かったりして後悔しかねません。
今回は実際にAGAのおすすめの治療方法を紹介したいと思います。今薄毛が気になっているというかたはこの記事でAGAの進行度や進行パターンについて詳しく解説しているので、自分の進行段階がどこに当たるのかチェックすることをおすすめします。
AGA(男性型脱毛症)の進行パターンをチェック!あなたはどのタイプ?
自分でできる!AGAの予防・対策方法
- 「最近髪が薄くなってきたようなきがする。」
- 「髪のコシが無くなったようなきがする。」
こんな風に感じていているあなたは、軽度のAGAかもしれません。男性型脱毛症では、男性ホルモンの影響で髪の軟毛化という現象が見られます。
髪の軟毛化が起こると、髪の量は変わっていなくても全体的に髪のボリュームがなくなってきたり、髪が細くなっていったりします。そのため、この状態を放置していると、次第に薄毛が進行していってしまいます。
そんな方には日常からAGA対策ができる次のような方法をおすすめします。
1.発毛効果のある育毛剤を使う
育毛剤や発毛剤と呼ばれる商品は多々あり、血行促進や男性ホルモンの抑制を行うものや、毛穴の汚れを除去するものなど様々なタイプがありますが、重要なのは医学的に効果の証明された成分が使われている育毛剤を選ぶことです。
医学的に効果の証明された成分では例えば「ミノキシジル」などがあります。ミノキシジルを含む発毛剤で有名なのは大正製薬から市販されているリアップシリーズなどがあります。
他にも、厚生労働省も認可済みの「M-034」という成分を含む育毛剤にはチャップアップ、BUBKA(ブブカ)、イクオス
などがあります。
また、最近ではミノキシジルの3倍の効果があるという臨床試験のデータも出ているキャピシルという成分を含んだスカルプエッセンス、フィンジアなどが有名です。
育毛剤・スカルプエッセンス | 特徴 |
チャップアップ ![]() |
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BUBKA(ブブカ) |
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フィンジア |
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リアップ
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これらの育毛剤は病院で診療してもらう場合に比べてかなり費用を抑えることができる上に、医学的に認められた発毛効果があるため、実は最も費用対効果が高い方法とも言えます。
2.育毛シャンプーを使う
育毛シャンプーとは「頭皮の環境を正常に保つためのシャンプー」です。よくスカルプシャンプーと呼ばれたりもします。
ただし、育毛シャンプーはあくまでも頭皮環境を改善することが目的なので育毛シャンプーの効果ではげてしまった頭皮から髪が生えてくると言ったことは基本的にありません。
ただし、育毛シャンプーを普段から使うことによって
- 血行を改善して毛母細胞に栄養を届ける
- 頭皮の荒れを抑える
- 頭皮の新陳代謝を活発にしてヘアサイクルの正常化を促す
などの効果を期待することができます。
育毛シャンプーには
- チャップアップシャンプー
- SORA スカルプシャンプーGOLD
などがあります。
3.頭皮マッサージを行う
AGAの原因はジヒドロテストステロン(DHT)が元になっています。そのためマッサージをしたからといって男性ホルモンを減らしたりする効果はありませんから、頭皮マッサージによっってAGAを予防したり改善することはできません。
ただし、頭皮の血行が悪いと毛包のまわりの血流が滞ってしまい、毛髪に必要な栄養が行き渡らなくなってしまいます。
そのため頭皮マッサージによって血流を改善することには一定の効果があります。
また、頭皮マッサージにはもう一つ別の効果があります。それは良いシャンプーの習慣につながることです。毎日お風呂でシャンプーをするときに意識的に頭皮マッサージを行うことによって古い角質や毛穴のつまりを改善することができます。

本気で治す!AGAの治療方法
ここからはセルフケアだけでなく実際にAGAを治療する方法を紹介していきます。
AGAの治療というと基本的に外用薬がよく知られていますが、現在ではAGAの治療には内服薬もよく使われています。
最も有名なのがプロペシアです。プロペシアというのは商品名で薬品名をフィナステリドと言います。フィナステリドは5-αリダクターゼを阻害することによって、テストステロンがDHTに転換されることを抑制します。
日本では2005年に承認されて以降、それまで有効は内服薬による有効な治療法が知られていなかったAGA治療を大きく変えた薬です。
4.AGA治療薬の内服薬で治す!
プロペシアだけでなくAGAに効果のある内服薬には以下のような種類があります。
薬品名 | 特徴 |
プロペシア
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フィナステリド錠1mg(ジェネリック)
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プロスカー
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フィンカー
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ザガーロ
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アボルブ
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ミノキシジルタブレット
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まとめると現在使用されているAGA治療薬(内服薬)は主に次の三種類に分ける事ができます。
- フィナステリド系内服薬(プロペシア)
- デュタステリド系内服薬(ザガーロ)
- ミノキシジル系内服薬(ミノキシジルタブレット)
プロペシアとザガーロははともに男性ホルモンに作用する成分が含まれています。また、フィナステリド系の内服薬は女性は使用も接触も避けてください。妊娠中の場合は胎児に奇形をもたらす危険性があるので絶対に服用してはいけません。
プロペシアについては以下の記事で詳しく効果を説明しているので参考にしてみてください。
プロペシアの効果を使用期間ごとの症例写真で徹底検証!
ミノキシジルタブレットはもともと高血圧患者のため降圧剤として開発されたものですので血圧に疾患がある場合や高齢者、肝機能障害のある人や不整脈がある人、腎臓や心臓が弱い人などは使用できません。効果も強い分、体毛が濃くなったり心拍数が増えるなどの副作用が報告されています。
内服薬治療にかかる費用
紹介した内服薬は基本的に病院で処方してもらうことで使用することができます。ただし、プロペシアなどは個人輸入を利用することによって病院に行くよりも安く買うことができる場合がありますが、偽物が出回っていることもあり注意が必要です。
また、自己判断での使用は薬の飲み合わせによって予期せぬ副作用が起きる場合もあるためAGAの治療はAGA専門の病院にいくことをおすすめします。
プロペシア処方の価格はクリニックによっても違いますが、およそ28錠(28日分)で7000円前後が一般的です。ザガーロ(0.5mg)の場合は30錠(30日分)で1万円前後です。
ただしプロペシアの場合、成分は全く同じで価格をおさえたジェネリック医薬品が発売されているため、病院で処方して貰う場合にはジェネリックを処方してもらうことで費用を抑えることができます。

5.育毛メソセラピー
育毛メソセラピーと言うのは、極細の注射針やレーザーなどを使って、ミノキシジルやフィナステリド、成長因子やビタミンなどの発毛に有効な成分を頭皮に直接注射するAGAの治療法です。また、実際に使われる方法や有効成分は実施する病院によって異なります。
プロペシアやミノキシジルなどを内服薬として処方している病院では、この育毛メソセラピーと併用することを薦められることがあります。
育毛メソセラピーでは短期間で発毛効果が発現することが大きな特徴です。
1回にかかる費用は内服薬を使う場合よりも高く15000円から70000円ほどします。そのため長期間の治療はコストがかかってしまいますが、内服薬治療開始から最初の数ヶ月の間育毛メソセラピーを行うことで効果が出るまでの期間が短縮されることが知られています。
早期対策が大切!
AGAはストレスやアレルギーで起こる脱毛と違って、放置しているとどんどん症状が進行していってしまうという特徴があります。前頭部または頭頂部から薄毛が進行していき、AGAの進行パターンに違いはあれど最終的には後頭部と側頭部を残してすべての髪を失ってしまうのです。
こういった髪の変化は早い人では10代や20代から感じる人も多く、40代では発症率30%以上という報告があります。
毛母細胞には寿命がある
髪の毛が伸びる仕組みを知っていますか?髪の毛は毛包(毛穴)の中にある毛母細胞という細胞が細胞分裂を繰り返すことで伸びてい来ます。
この毛母細胞は細胞分裂を活発に行う成長期と、次の髪の毛を作るための準備期間である休止期を繰り返しています。しかし、毛母細胞の寿命は最大でもヘアサイクル50回分が限界とされています。
また、一回のヘアサイクルが2年から6年かかります。そのため、この周期が2年の人の場合でも50回分繰り返すには100年を要する計算になりますから、問題ありません。
しかしAGAを発症しているとこの一回のサイクルが数ヶ月から1年と極端に短くなってしまいます。そのためAGAを発症して治療せずに放置しているとすぐに毛母細胞が寿命を迎えてしまいます。そうなってしまえば最後、再び発毛することは不可能になってしまいます。
そのため、早期の治療が大切になってくるのです。もし薄毛が気になっているのなら、すぐに対策をはじめることをおすすめします。