キャピキシルの効果はミノキシジルの3倍!?
キャピキシルについてネット上で調べると、なんでもAGAに対して「ミノキシジルの3倍の効果がある」らしいとの情報が多く見られます。
でも実際3倍と言われても具体的に何が3倍なの?と思う方も多いはずです。
今回はこのキャピキシルについて詳しく調べてみたのでその効果を紹介したいと思います。
キャピキシルの成分
アセチルテトラペプチド-3
アセチルテトラペプチド-3は4種類のアミノ酸によって形成されています。
これは細胞同士を結びつけてその働きを活性化させるためにある細胞外マトリックスを修復する機能を持っています。
この細胞修復力によって毛乳頭細胞の周りの細胞分裂を促して、毛母細胞を活性化させることによって高い発毛効果が期待されています。
アカツメクサ花エキス
キャピキシルに配合されているアカツメクサ花エキスにはイソフラボンという女性ホルモンと似た働きをするビオカニンAという物質が含まれています。
ビオカニンAはジヒドロテストステロンDHTが発生する原因である5αリダクターゼを抑制するという効果があります。これはプロペシアの主成分であるフィナステリドと同様の効果を示しています。
キャピキシルの発毛効果
まずミノキシジルとキャピキシルとでは髪の毛への作用の仕方が少し違います。
ミノキシジルの効果は主に血管の拡張です。ミノキシジルを使用すると髪の毛の根本にある毛根に血液を送っている毛細血管が拡張される事によって、髪の毛を作っている組織である毛母細胞が活発化されることによって発毛効果が得られます。
一方キャピキシルの場合は脱毛ホルモンを抑制することによって「ヘアサイクル」を正常な状態に戻すことによって発毛効果が得られます。
AGAの原因は異常なヘアサイクルにありました、キャピキシルは単に髪の毛の生成を促進するだけでなく、脱毛ホルモンに作用することでヘアサイクルを正常に戻すことができるため、より高い効果があると言うことです。
キャピキシルの臨床データを調査!
臨床データの概要
実際にこの研究を行ったのはカナダの化粧品メーカー「ルーカスマイヤーコスメティック社」。実験の概要は以下のようになっています。
まずは髪の毛を伸ばすもととなっている毛母細胞という細胞を培養します。
そしてその毛母細胞に発毛成分ミノキシジルとキャピキシルの成分であるアセチルテトラペプチド-3という物質を加えました。
すると毛母細胞の細胞分裂による発毛活動がミノキシジルの場合56%、キャピキシルの場合156%という結果になったといいます。
この数字を持って3倍の効果があると言われているわけですね。
では実際の臨床データを詳しく見てみましょう。
実験方法
実験期間は4ヶ月で、実際にAGAと診断された患者30人に協力してもらい、そのうち半数にはキャピキシルを使用してもらい、残りの半数の患者には偽薬(プラセボ)を使用してもらいます。
そして被験者の髪の毛の量の変化などを画像診断によって解析しました。
実験結果
実験の前後での比較写真を見てみるとキャピキシルを使用して4ヶ月後の患者の頭髪は実験前に比べて増えていることがわかります。
図に書いてある緑色の部分anagen hair(成長期の毛髪)が増え、telogen hair(休止期の毛髪)が減っていることもわかります。
ヘアサイクルの変化
成長期の毛髪が増え、休止期の毛髪が減ったということはわかったのですがそれを実際にぐらふにしたのが上の図です。
キャピキシルを使用した場合、成長期の毛髪の割合が13%増加したことがわかりました
また休止期の髪の毛の割合は29%減少したことがわかります。
AGAの原因はジヒドロテストステロンなどのせいでヘアサイクルに異常をきたしてしまうことにあります。
キャピキシルを使用すると成長期の毛髪を増やすことによってヘアサイクルを正常な状態に戻すことができるということですね。
キャピキシルの副作用と安全性
キャピキシルはもともと天然草をもとに作られた発毛成分です。
その為フィナステリドやミノキシジル外用薬のような副作用が極めて少ないというのが大きなポイントです。
実際にキャピキシルは最近になって育毛剤に使われるようになった成分ですが、未だに大きな副作用等は確認されておらず、非常に安全性の高い成分であることがわかります。
ただし、唯一上げるとすれば、効果のある育毛剤には必ずつきものの「初期脱毛」と言うものが上げられます。
これはヘアサイクルが正常な状態に戻るまでの間に
休止期→成長期
と変化する段階で髪の毛が生え変わる事によって起こる脱毛です。これは副作用というよりは、効果の証のようなものですので不安に思う必要はありません。
まとめ
臨床データを見るとミノキシジルよりも効果があると言うのは一つの検証結果ですが、実際にキャピキシルには確かな発毛効果があることがわかりました。また、キャピキシルは副作用の発症リスクが極めて低いことも知られています。
したがってキャピキシルを含む育毛剤はとてもおすすめできると思います。
キャピキシルが含まれている育毛剤の中ではフィンジアがとても有名です。
このフィンジアはミノキシジル誘導体を2%含み、更にこのキャピキシルを5%も配合しています。フィンジアはキャピキシルを配合しているスカルプエッセンスの中では最安で購入できる育毛剤なのでキャピキシル配合の中で一番おすすめできる育毛剤です