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風呂上がりなのに頭がかゆい…もしかしてシャンプー?
お風呂でしっかりと体や頭を洗い気分爽快で上がったのに頭にかゆみが・・こんな経験はないでしょうか?
シャンプーで髪を洗うことで皮脂や汚れを落とすことができ、頭部を清潔に保てるというのはもちろんなのですが、実はシャンプーと頭皮の相性というものがあります。
頭皮とシャンプーの相性が悪ければ、清潔に保つどころかフケや痒み、また頭皮の荒れに繋がってしまう可能性があります。ここではお風呂上りに頭が痒い原因や解決策、またシャンプーの選び方などについて説明してきたいと思います。
頭がかゆいのにはこんな「原因」があった!
シャンプーのすすぎ残しで毛穴に詰まり
まず考えられる原因としては、シャンプーをして髪を洗い流す際にシャンプーをすすぎ残してしまい、そのままシャンプーのカスが毛穴に詰まってしまうことが考えられます。シャンプーの泡だった部分だけを洗い流し、頭皮からシャンプーを全てが洗い流した気分になるかもしれませんが、頭皮にもシャンプーが残っている場合があります。
特に髪の量が多い方や、ロングヘアーの女性などに多いかと考えられるのでしっかりと洗い流すということを念頭に置き注意しましょう。
汗や洗い残しで雑菌が繁殖
次に考えられる原因としては、シャンプーをして髪を洗い流す際に汚れや皮脂をすすぎ残してしまいそのまま毛穴に詰まってしまうというものです。洗い方が雑でしっかりと頭皮を洗えていない場合に多い原因となります。
髪を洗う時に、髪だけを意識して頭皮までしっかり洗えていないというのは実は結構多いのです。髪を綺麗にすることも大事ですが、その髪の毛の土台である頭皮にも意識を向けて、余分な皮脂や汚れをさっぱり洗い流しましょう。
また、汗をかきやすい人はその分頭皮に余分な皮脂が多いということなのでそういった体質の方は特に注意しましょう。
頭の洗いすぎで皮脂が剥げている
余分な皮脂を残してしまったりシャンプーのすすぎ残しがあったりするのもマズいですが、だからといって頭を洗いすぎるのも逆効果になります。
頭皮のメンテナンスや外部からの刺激からの防御、保湿などは皮脂の役割になっています。髪を洗うときには、新しく出てくる皮脂ではなく古い皮脂を洗い流さなければなりません。しかしあまりにも洗いすぎると、その重要な役割を担う新しい皮脂までも洗い流してしまうことになり、頭皮に悪影響が出てしまうのです。
トリートメントが頭皮に残っている
トリートメントが頭皮に残ってしまうのも、シャンプーと同様に頭皮に悪いです。髪の毛をコーティングしたり艶を出すためのものであれば頭皮に残っても大丈夫と考える方もいるかと思いますが、頭皮にはすでに頭皮環境を守る仕組みがあります。いたずらにトリートメントを頭皮に残しても毛穴などに詰まってしまい、頭皮環境の悪化に繋がるだけです。
また、頭皮用の化粧水などは頭皮にしっかりと浸透していくのでいいのですが、トリートメントはそのように作られていないため頭皮に浸透もしません。また頭皮に残ってしまうことで髪の毛にもべたつきなどがでてしまいます。
シャンプーやトリートメントは必ずしっかりと洗い流しましょう。
頭皮が乾燥しやすい体質
頭皮が乾燥しやすい体質の方は、たとえしっかりと洗うことができてもすぐに乾燥してしまい痒みなどの症状が出てしまいます。そういった方は体質的に皮脂の分泌量が少ないと考えられます。
皮脂が足りないと、痒みだけでなく乾燥フケの発生などの原因にもなるので髪を洗ったあとの化粧水などによる頭皮ケアが必要です。
皮脂が過剰に分泌される体質
こちらは乾燥しやすい体質とは逆に皮脂の分泌量が多く、洗い流し足りないまたは洗ってもすぐに皮脂で頭皮がべたべたしてしまうのが原因になります。だからといって洗い流す際に洗いすぎても先述した通り頭皮に悪影響となります。
そのため、こちらも乾燥する体質の方と同様に髪を洗ったあとの化粧水などによる頭皮ケアが必要になります。
頭皮に使用する化粧水の詳細については後述しますので、是非読んでみてください。
爪や紫外線で頭皮が傷ついている
頭を洗う時に爪をたててゴシゴシと洗っていませんか?汗をたくさんかいたり、砂埃などの汚れが髪についた時などにゴシゴシと洗いたくなる気持ちはとてもわかるのですが、それだと頭皮を傷つけていることになります。
また、それは頭皮環境の悪化の他にもその傷から菌が入るなどして炎症を起こしてしまう可能性もあります。どんなに髪が汚れ手入れも、整髪料などで固められていても頭を洗う時は爪をたてずにゆっくりと丁寧に洗いましょう。
また、外で活動することが多い方の場合太陽光の紫外線によって頭皮が荒れたりしている可能性があります。そういった場合には薬用シャンプーを使用するか皮膚科などに行き医師のアドバイスをもらうのがいいでしょう。
ステロイドは頭のかゆみに効くのか?
ステロイドは一時的な炎症を抑えるだけ
頭の炎症などの症状が出た場合に、ステロイドを使い炎症を抑える方法があります。しかしステロイドは、炎症を抑えるものの根本的な皮膚の環境改善効果はありません。また、使い続けなければ炎症を抑え続けることもできません。
頭皮も体の皮膚と何ら変わりはなく、炎症を抑えた後で正常な頭皮サイクルに戻す必要があります。
根本的に解決するには、シャンプーを見直そう
頭皮の炎症を根本的に解決するには、皮膚の状態を正常に戻す必要があります。そのために有効な手段としては、低刺激な薬用シャンプーなどによる対策があります。
例えば、皮脂の過剰分泌により頭皮の環境悪化が進み炎症を起こした場合には、皮脂を抑えるシャンプーを使い徐々に正常な頭皮に治していくのが得策です。頭皮のトラブルを解決するには、こうした頭皮サイクルを正常に戻し頭皮の環境を良くするのが一番手早いのです。
正しい洗髪方で洗っても症状が治る気配がないおであれば、今使っているシャンプーを別の自分の頭皮に合わせたものに変えましょう。次に、様々な種類のシャンプーかについてどういった方へお薦めかをご紹介していきます。
”自分に合った”シャンプーを探そう
頭皮に潤いを与えるシャンプー
まず頭皮に潤いを与えるタイプのシャンプーですが、こちらは頭皮が乾燥しやすい体質の方にお勧めのシャンプーとなっています。乾燥しやすい体質のかたは、頭をしっかり洗ってもすぐに頭皮から潤いがなくなってしまい、フケが発生してしまうことがあります。また、皮脂が少ないため、紫外線などの外部からの刺激に弱くなってしまいます。
頭皮が乾燥しやすい方は、頭皮に潤いを与えるシャンプーを使い少しでも潤いをキープさせる必要があります。
余分な皮脂分泌を抑えるシャンプー
余分な皮脂分泌を抑えるタイプのシャンプーは、皮脂が過剰に分泌してしまう体質の人にぴったりのものとなっています。皮脂が過剰に分泌してしまうと、普段から頭皮や髪がべたついてしまったり汚れが付着しやすく毛穴に詰まってしまったりする恐れがあります。これは頭皮に悪影響の上髪の毛にも良くない状態と言えます。
過剰に皮脂を分泌してしまう方は皮脂分泌を抑えるシャンプーを使うことで徐々に清潔な頭皮にすることができるため、頭皮環境の改善に繋がります。
殺菌作用のあるシャンプー
殺菌作用のあるタイプのシャンプーですが、こちらは少し注意が必要です。効果が高ければ高いほど頭皮への刺激も強くなってしまうのが殺菌作用のあるシャンプーです。そのため、いくら雑菌を取り除くことができようと場合によっては頭皮環境の悪化に繋がってしまう可能性があります。
こちらは、頭皮が固くなっていたり軽いニキビのような炎症が出ている方にお勧めのものですがあまりに炎症がひどい場合には病院でのアドバイスを受けた後で、使用を決めた方が懸命です。
低刺激なシャンプー
低刺激なタイプのシャンプーは敏感肌の体質の方にお勧めのものとなります。低刺激ということで、天然由来の成分が多く含まれているものが多く頭皮にも優しいシャンプーです。敏感肌の体質の方は、このようなシャンプーを使うことで敏感肌でも気軽に頭皮のケアができます。
しかし、低刺激である分洗浄力の弱いシャンプーなどもあるため、皮脂分泌の多い方などが誤って使い続けてしまうと頭皮に悪影響です。注意しましょう。
かゆくならないシャンプーの”やり方”
シャンプーを使った髪の正しい洗い方をご紹介します。まず、お湯の温度ですがあまり熱すぎないように注意しなければなりません。適正温度は35~38℃のぬるめのお湯で洗うのが一番頭皮に負担をかけません。
また爪を立てて洗わずに、指の腹側を使って優しく頭皮マッサージをするように洗いましょう。指の腹側でも強くこすってしまうと頭皮にダメージを与えてしまいます。
洗い流す時には、まずは手を使わずにお湯だけで頭を流しましょう。そして最後に、頭皮に残っているすすぎ残しや汚れなどを優しく拭きとるようにして洗い流すのが、頭皮に一番良い洗い方です。今日からでもすぐにできる簡単なことなので、実践してみましょう。
シャンプーを助ける”セルフヘッドスパ”
シャンプーだけではなんとなく物足りないというかたには、自宅でできる「セルフヘッドスパ」がお薦めです。シャンプーなどで髪を洗った後に、頭皮マッサージを血流にそって下から上へと押し上げるようにしてあげることで血行促進効果があり頭皮環境に良い影響を与えます。
またセルフヘッドスパをするときに同時に化粧水など使うとさらに効果が期待ができるので乾燥肌と皮脂肌に合う化粧水についてご紹介します。
乾燥肌用の頭皮化粧水
化粧水と言えど、選ぶ基準はシャンプーと同じで大丈夫です。頭皮が乾燥しやすい体質の場合には直接潤いを足せるような保湿性抜群の化粧水を使用しましょう。
また頭皮用化粧水を持っていない方でも、普段から顔につけている化粧水で特に顔に以上が見られない場合にそれと同じものを代わりに利用しても問題ありません。
ただし、やはり頭皮用の化粧水の方が髪の毛にも好影響な成分が入っているため早めに準備することが望ましいです。
皮脂肌用の頭皮化粧水
皮脂が過剰に分泌されてしまう体質の方は、皮脂を抑えるシャンプーだったので化粧水も・・と思いがちですが、皮脂肌に関してはすでにシャンプーで皮脂を抑える成分を使っているので、化粧水でもって必要な水分を補う必要があるのです。
皮脂が過剰に分泌される体質の方は実は乾燥肌と隣り合わせとなっており、「頭皮の水分が少ないため」皮脂を多く分泌してしまうという場合があります。そのため、皮脂肌用の化粧水では効率的に水分を補ってくれる化粧水が望ましいです。
こうして頭皮の水分バランスをとっていくことで、皮脂肌も改善の兆しを見せ始めます。
抗菌・抗炎症の頭皮化粧水
抗菌・抗炎症の頭皮化粧水は殺菌作用タイプのシャンプーと同様、まだそれほど炎症が酷くないニキビなどが頭皮にいくつか見られたりする場合に、シャンプーの補助として必要な分だけ使いましょう。
洗った後にたくさんの抗菌・抗炎症の化粧水で頭皮を覆ってしまうと頭皮が荒れてしまうことがあります。あくまでこれから酷くなるであろう炎症を抑える目的というのを心掛けましょう。
シャンプーを見直せば頭皮が変わる!
頭皮の改善には、正しい生活習慣・ストレスフリー・食生活をすれば大丈夫だからシャンプーは好きな香りのものがいい。そう考える方もきっといるかと思います。
しかし、たかがシャンプーですが現在では様々な効用を持つものがたくさんありきっと頭皮の悩みに答えてくれるはずです。シャンプーを見直すことで改善できることもありますので、是非今後のシャンプー選びの参考になれば幸いです。
育毛剤は頭皮環境を整える最良の手段
様々なシャンプーの種類をあげましたが、これらを1本でケアしたいという人には育毛剤の使用をおすすめします。
育毛剤を使うことによって髪の毛を育てるための頭皮環境を最適な状態にすることができます。